揺れる小姑

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 兄嫁からメールが届いた。
:家が完成したヨ、いつでもいいから遊びにきて…: と、写真が添付されていた。
新築の家に移ったら、階段の上り下りのたびに老母がボヤくだろうが、それでも新しい木や畳のニオイが、不満をおおいに紛らすだろう。

:こんなに一生懸命なのにお義母さんは○○ちゃん (近くに住む姉娘) ばかりを頼るンだよ: 
そりゃ辛かろ 情けなかろ 兄嫁の気持ちはよくわかる。

 嫁いで来た日からン十年経った今でも、『ヨソモノ』 扱い…
内輪もめや悩みを決して明かさない。
というより、知られるのを何よりも恐れている。

「同じ家に住んでるンだから、腹わってみんなバラしちゃえばラクなのに」 そう言うと 「アンタにゃわからないんだよッ!」 と同調しない私に腹をたてる。
(あぁ、わからないヨ、わかるもんかいッ)
兄嫁は老母や姉への不満や悩みを私に訴える。
彼女の悩みの半分ほども打ち明けていないのかもしれないが
老母がどれほど性格的にキツイかもわかってるが

ときどき
「おいおいそこまで言うか?それでも私の母親なんだよ」 と、言いたくなる
体が言う事をきかないくせに、いつまでも口だけ達者な老母にも腹が立つし、少ーしだけ可哀想に思う。