帰省報告 2

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「Tちゃ〜〜ん、Tちゃん・・・しばらくぶりだぁぁあ♪」 と、隣に立ってる私に気がつかずに義姉にしがみついた。
まったく私の顔を見ない!
視野には入っているだろうに・・・
 私を気にした義姉が
「義母さん、この人だ〜〜れだ?」
「・・・は?・・・だれだべ?」 
「クリオネちゃんだよォォ(笑)忘れだの?娘だがすと(じゃないの)」
「クリオネェェ? こんな顔してねェよォ。アンタだれ?」

「吉永小百合でございます♪はじめまして♪」
「ぶぁっははははは、ま〜ず冗談言うンでねェ」
義姉、ケアマネージャーさんたち爆笑
「やっぱり吉永小百合とは違うことはわかるらしいな(笑)」 と、義姉

手の消毒しに席をたった私の歩く姿に
「ありゃ?・・・歩くカッコはクリオネにそっくりだ・・・そういえば声もクリオネに似てる」
「似てるンじゃなくてェ、クリオネちゃんなの!」
「クリオネはこんな (デブ) んじゃねェもん」
残念ながらデブではなかったころのクリオネしか認識できないらしい
「太ったのッ!!デブでもクリオネだッ!」 と大声で言ったら、やっと記憶が戻ってきたようだ。(-“-;)
「ンだ、ンだクリオネだ♪みんな元気にしてる?」
30分もかかってフツー?の会話ができるようになった。

新しくてキレイな施設で、優しいスタッフに満足だという。
孫やひ孫の話をしていると 「あぁ帰りてぇよォ〜・・・」と泣きはじめた。
「泣くなッ!」 と怒鳴った。
スタッフさんたちクスクス笑う。婆、たまげて止まる。
あの孫に会いたい、この孫に会いたい・・・。
(会いにきたのもすぐに忘れてしまうらしい)
おなかの大きな仙台に住む孫に会いたい・・・と何度もいうので

「おなかの子がダイジなのッ!」もうすぐ死ぬ婆さんよりも生まれてくる子がダイジ♪と小さな声で付け足した。
「ンだな・・・(涙)早く死にてェよ」
あぁ、めんどくっせ〜〜〜婆家系は長命なんで、思いは届かないと思はれ
義姉を振り返ると
いい加減飽きてきた風で 『帰ろう』 サインの目配せ

「あした、またくるからね。」 
「ホントだよ!ホントに明日きしゃい (きなさい) よ」 と、別れた。

  つづく            か、続かないかわからない (^_^;)