愛のブーツ

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 電車に乗るたびに、汚れた靴を履いている若い女の子が多いのが気になる。

そ!!ぽちこも同様!
去年のブーツも去年のまんま履いてる。
当然去年より汚いワケだ。

だいたいブーツなんて、ウチの小っちゃい下駄箱なんかにゃ入らないんで
自分の部屋に持っていってくれ!って、わざわざ 『ブーツカバー?』 も買ってあげたのに
ムキ身のまんま夏を越したんだ。
そ!ホコリまみれ

 実は、去年ぽちこが自分で買ったブーツがウィリアム・テルみたいでオトナな両親はニガイ思いで見てたのサ
(捨てたい) と思ってたのは私だけじゃなく、オット君も同じ

ある日、買い物に出かけてた両親はウィンドウにディスプレーされたブーツに吸い寄せられるように、その靴屋に入った。
「どうせ買うンならこんなのにすればいいのに・・・」 と言うと
「割りと安いジャン!買ってやれば?」

そ、たしかに比較的安い・・・でも、なんか・・・買ってあげるのがもったいないというか、損というか (^^;)
でも、あのウィリアム・テルは、どうも、みっともない

というわけで、マジ死んだ気で買ってあげたんだヨ。
社会人のぽちこに
そのブーツが汚いうえにホコリまみれサ

あまりにもブーツが憐れで 「磨きなッ!!」 っつっちゃったわ

意外に素直に磨き始めたヨ。
気分がノってきたのか、下駄箱から他の (自分の) 靴も出して磨いてた。
いつの間にか、玄関にぽちこの姿が見えなくなったので
終ったんだな♪ と…よく見ると

両親の 『愛のブーツ』 の横にウィリアム・テルも並んでた (落)