袴から戦争のにほひが

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 秋になったら (気が早い) 縫い物始めようと、何年か前に友人が送ってくれた山ほどある古い着物を解き始めた。

きょうは、紬と絽の羽織2枚と袴を1枚!
袴はかなり古い三越のもので、引っ張るだけでバラバラ解けるほど糸は弱ってた。
うしろの腰ンとこの板の裏から新聞紙 (芯地の代用品と思はれ) がでてきた!

その恐ろしく古い新聞には
蒋軍ビルマ進駐の意圖  だの
越南の情勢緊迫化す  だの (越南=ベトナム)
蒋介石のビルマ進駐の第一理由として考へられるのは・・・ だの

昭和10年代?の三越の男物の袴。

もしかして、わが子か近所の男の子が出征するとき、この袴をつけて万歳を叫んだんだらうか (あれッ?)
と、薄茶色に変色した大日本帝国の新聞を眺めながら60年以上も前の袴と新聞が妙にモッタイなく大切なものに思えた。

 来週の 『純情きらり』 は達彦に召集令状が届く