「小島さぁ〜〜〜〜ん、小島さぁ〜〜〜ん」
何度も大声で呼ぶのに、小島さんは振り向いてくれない。
走って近づき 「小島さん♪」 と軽く肩を叩いた。
「・・・あぁ・・・どうしたの? っていうか、私、小島じゃないんだけど」
戸惑いと、わずかに不快な表情を浮かべて言った。
やっちゃった!
小島さんじゃなくて 『小沢さん』 だったんだ (落)
ひとりがKO玉さんで、もうひとりが小沢さん
名前を覚えるときにどっちも (小) がつくんだ!と勝手に決めてしまっていた。
KO玉さんのほうは 『児』 で、もうひとりは 『小』 だけど 『お』 なのに
脳のほうにはしっかり 『こ』 でインプットされちゃったんだヨ。
ココロん中だけじゃなく、声に出して 『おざわさん おざわさん』 って、覚えさせるんだけど、
ブレーカーが落ちたようにいつの間にか 『こじまさん』 になってしまってるンだよ。
軌道修正するのには時間がかかる。
っていうか、軌道修正できるんだろか
忘れたい・・・・ 『こじまさん』
戻って来〜〜〜い 『おざわさん』