ありがとう

 テラスでウトウトしていたレイコが、自転車置き場に向かって突然吠えだした。
ノラ猫がいる!って吠えてるのだが、声がかすれてる。
あまり吠えさせても体力を消耗するから…レイコに加勢してモップを掴んで縁の下をのぞこうとした瞬間、先日とはまた別のネコが飛び出して逃げた。

レイコの大腿部は ≪歩行袋≫ に入らないほどに腫れている。
そういえば、オシッコもあまり出ていない気がする。


息が荒くなってきた。
が、苦しそうなのによく吠える。
なにか訴えたいのだろか
「寝がえりしたいんじゃないかな?」 とオット君
たしかに、3日間も同じ姿勢続けていたら相当辛かろう
でも、 骨折したほうを下にするのは、もっと辛いんじゃないか。
何度も体を動かそうとするので、勇気を出して骨折部分を下にした。
ラクになったらしい
が、今度は呼吸が浅くなった。

モドした。 何度も 何度も

レイコの寝場所に、寝袋かぶって添い寝することにした。
呼吸が荒くなるたびに背中をトントンしてあげると、落ち着くような気がした。

 翌朝
レイコを病院に連れてった。

腎不全と悪性リンパ腫だと (゚△゚;) それも末期の末期! きょうあした
先生、今まで一度もそんなこと言ってないジャン
ま、言われても手術はできなかっただろけど。
「(腎不全の) 点滴しましょう。やっぱり最期はご自宅のほうがレイコちゃんにとってもいいことでしょうし」 
点滴したら、1〜2か月ぐらいもつのかと訊くと
「1日2日…。」
しかも
「点滴中に亡くなる可能性も…」 という。
点滴して家に連れ帰って、レイコはラクになるのか?苦しくないのか?痛くはないのか?
「……。」

で、とうとう ≪麻酔≫ することに決めた。
針を右前足に刺した瞬間 (2秒も経たず) 眠った

そして、

心臓が止まった。

火葬を済ませた。
レイコの (ゲロ臭)布団や散歩用歩行袋、シャンプーにいたるまですべて捨てた。
もう少しで16歳…バレンタインデーがレイコの命日になった。
ありがとう レイコ ホントにありがとう
そして、おつかれさま
アッチで背中に羽根が生えるといいね♪

※今回に限り、コメントはご辞退いたします。