メールで救われた。

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 きょう第3水曜日はケアハウスで 『絵手紙』 のボランテア

題材に…と、近所のお宅の玄関先にアーチ状に実をつけたアケビのような果実 【ムベ】 を数個、 (留守なら) 盗むつもりで花バサミをポケットに入れ、インターフォンを押してみた。
ご主人が出た。
事情を話すと快く、切ってスーパーの袋に入れてくれた (^^;)

 『絵手紙の時間』 が始まって10分も経ったころだろうか
70代の濃い目の化粧とファッションに身を包んだオバサンが入ってきた。
職員たちが口々に 「あらァ〜、きょうはどーしたんですかァ?」 と、訊く口調にはわずかに戸惑いが混じっていた。

「いえ〜、絵手紙のセンセってどんな方かと思って…一度ご挨拶したくて」 と、わたしの顔を覗き込み
「センセはどのよーなコンセプトで教えてるンですか?資格はどちらでお取りになったんですか?想像してたよりお若い方なんですね」
うろたえる私に、女性職員が 「ちぎり絵の先生です。」 と紹介した。

内心ムッとしたが、笑顔を作って 
「資格は持ってません。取るつもりもないです。ハガキに描きたい絵を描いて出すことに資格が要るなんて…」 と、話してるうちにめんどくさくなって 「ごめんなさい、むずかしいことはわかりません。コンセプトもありません。」 と (これ以上ジャマすんじゃねェ空気) を漂わせた。

「いえ別に資格がどうの…というつもりじゃなくて、いつも教え方に苦労してるもんで…絵手紙のセンセはどのよーな方法とってらっしゃるのかと思ってオジャマしたんです。」 
「描きたい人が好きなように描けばいいと思っています、わたしは訊かれたことに答えられることだけお答えしています…」 つっけんどんだったかな

 終わりの時間になった。
すると、 「お茶…ごいっしょしません?」 ちぎり絵センセが言った。
(うっそ〜〜、カンベンしてヨ)
「 (30分ぐらいで逃げりゃいっかー) はい♪」 と返事しかけた、そのときケータイにメールがはいった。
メールなのに 「はい、もしもし…はい、わかりました、すぐ伺います。」 って演技した♪

某夫人ありがとう! アンタ神様だよ。