兄の怪我は想像していたのよりもずっと大きかった。
「じゃ・・・帰るからネ」 というと常に寡黙な (必要なことさえも口にできない) 兄が
「うん、気ィつけて帰れヨ」 と答えた・・・はじめてだった。
そんななにげない一言なのに、カレの憂いが凝縮されているようで胸が痛んだ。
老母だけは (不必要に) 元気で、口を開けば兄嫁の悪口言いたい放題 (-“-;)
入院して店 (飲食店) に立てなくなった夫の分と看病に、休む暇もないほど大変な嫁の・・・
嗜めると 「アンタにゃわかんねべー、毎日怒られ続けてるオラの気持ち (__)」
怒られるゥ〜?
そらそうだろ!何度も何度も 「オラの財布がなくなった!どこにいった?」 って騒ぎながら兄嫁の表情を窺ってりゃ またか・・・と思うサ。
「わたしも毎日財布だの鍵だの探すヨ、みんな同じなのッ!そんなに頻繁なら財布をバッグに結わえとくの! で、いちいち疑わないのッ!」
兄嫁の肩を持つ (中立のつもりなのに) わたしを恨めしげに睨む?母の顔が誰かに似てる・・・
だれだっけ? あ〜〜〜思い出せない・・・だれだっけ (アハ体験)
そーだッ!! 「アミダばばぁ」 だ