家の前の遊歩道にレイコを散歩させていると
向うから60代?女性がこっちに向かって歩いてくる。
(いつの間にかコンビニみたいに人の年齢を勝手に判断するクセがついてしまった)
「こんにちは♪」 「こんにちは♪」
「このワンちゃん…シェルティっていうんですか?」
返事をすると、「アタクシはねェ、犬は好きなんですけど、ほら、あそこのマンションに住んでるもので…飼えないンですよォ」
と、100m先のマンションを指差した。
「そーですか… (これ以上どんな相槌があろーか)」
女性は 「ここ (M原) に来る前は東京に住んでたんですよ。ほんの3ヶ月前まで…ここに来ることになったのは、実はわたくし…胃ガンの手術しましてね…」
はじめて会ったのに、聖路加病院で胃ガンの手術受けて、5年後には乳ガンの手術、近くには甥っ子や姪っ子が住んでて…などなど延々と身の上話を聞かせてくれる。
(まいったな、レイコはまだウ○コ済ませてないんだけど)
「あらヤダ私ったら」
(おッ、やっと気がついてくれたか♪)
「まだ自己紹介してなかったワ♪私あそこのマンションに住んでるIと申します。」
釣られて私も名乗っちゃった。 (__)
「ワタクシね、人とべったりするのキライなの、だからこーしてウォーキングも、買い物もひとり!
お友達ンちにも遊びに行かないの。行くと、ほら呼ばなきゃならないでしょ…なんか自分の時間がなくなるでしょ、そんなのもったいないじゃない…」
自分の時間がなくなるから、早く切り上げればいいのに、元都会夫人はなかなか解放してはくれない。
いつの間にかあたりはまっ暗。
(こんなに暗くなったんじゃレイコのブツが見えないジャン)
「あら (^^;) お喋りしすぎちゃったわ、ごめんなさいねワンちゃん♪またお会いしましょうね、わたくしIです、どうぞよろしくゥ〜♪」
あっという間に、元都会夫人の後姿が闇に消えた。
こっちのキモチを察したかレイコは無脱糞?のまま帰宅した (汗)