ゆうべ9時ごろ停電した。
カミナリが鳴ったわけでもないのに
フゥ〜〜ッと全てが消えた。フゥ〜っと
耳鳴りがするほどの静寂と漆黒の闇!
暗いことと、なんの音も聞こえないということって、とても怖いことだワ
(そーだ!ケータイを開けば…♪)
ボワ〜〜ンと、心もとない青い光が広がった。
それと、ほぼ同時にケータイで足元を照らしながらオット君が二階から下りて来た。
シャッターを上げて庭に出てみた。 満月で明るい
H家の方角から近所の様子を話し合う声が聞こえてきた。
家族がいる私でさえ怖いンだから、一人暮らしのT未亡人はさぞ不安な気持ちでいるだろう
「Tさァ〜ん、だいじょうぶですかァ?」 勝手口に向かって声かけた。
「ありがとうございます、だいじょうぶです♪」
突然オット君が車を出した。
(タバコか…)
15分ほどして点いた。
チーチ、ポロロン、ガチャガチャ、ピー…
停電の後は、これがメンドイ
ほどなくオット君が帰ってきた。
「小学校ンとこの電柱の配電盤?がショートしたらしい! 火が出てたよ! 消防なんかがきてて大騒ぎだった!」
あ、そ 野次馬してきたのネ