「盆倉さんが悪い人に騙されて、名義貸ししたようなんです。」 と、ヘルパーさんから連絡が入った。
盆倉は、私の叔父で80歳をこえている大酒飲みのマジぼんくらジジィなのダ。
10年ぐらい前までは生活費のほかに1000万円以上を持っていたはずなのだが、お人よしというか…盆倉なので悪党にいいようにおだてられてポンポン遣って、実の娘と私が気づいたときには、70万円しかなかった。
しかも、この盆倉…自分の葬式用にと、某葬儀社に月々の積み立て契約をしているという。
「はぁぁ? (; ・`д・´) 友達、親戚がなん人いると思うのッ!盆倉が死ンでも私とIちゃん (娘) しかいないよッ! ほんっとにバカだね!」
と、満身の力で罵ったものだ。
Iちゃんと盆倉宅に行き、事情を訊くと、どうやら 『名義貸し』 を頼まれて携帯を買ったらしい。 しかも2台も ( ゚Д゚) しかも、悪者たちの住所も名前も覚えていないという。
知り合ったのは、去年の12月…つまり3か月前、徒歩10分ぐらいのちっちぇ飲み屋 (^^;)
この飲み屋、ビール小瓶が600円だと!
ヤバいンじゃね!?
こーゆーのって、もしかしてオレオレ詐欺なんかの手口じゃね?
恐ろしくなって、今度はオット君を伴い盆倉ンちに行く。
その前に
市役所の 『消費生活センター』 窓口に行き、事情を話す。
そして、アドバイスに従い、まず携帯ショップに行き経緯を説明すると…記憶に残っているのか話がトントンと通じ噛み合う。が、
違約金を10万円いただくことになりそう…と言う。
盆倉の運転免許証 (すでに車はないが今年9月まで有効) とキャッシュカードの暗証番号だけで契約終了なんだと! これにも驚き!!
つぎに、ちゃんとした?携帯ショップ (^^;) に行き、引き落とし明細 (に近いモノ) を見せて、事情を話し盆倉がどれほどボンクラか、もぉ認知症と認知してくれて構わないから、10万円は勘弁してケロ~~~と泣きつくと
とりあえず、悪党どもから携帯を回収してからダ! 相談はそれからダ! とのお裁きを受けて、アジトを探す…のだが、住所がわからない…。
すると盆倉 「住所はわからないが、家はわかる!!」 ボンクラ所以
車を走らせて、後部座席の盆倉ナビに従っていくと、強烈ボットン臭漂う川沿いの長屋裏に停めさせられた。 そして
「あぁそ~だ、〇島ってんだ…そ~だ、思い出した♪」 と、長閑だ。=3
******** まだまだ続くけど、読む? **********
「〇島さんッ!」 と呼び終わる前に、テキが気づいて
「あっらぁ~~盆倉さん♪ ど~したのぉ 大勢して~~」 とニコヤカ笑顔で出てきた。
振り向くと盆倉は、後方3mほどに後ずさって 吾関せず風 (; ・`д・´)
オット君が 「アンタ、この人から名義借りて携帯買ったでしょッ! すぐに返しなさいッ!ふたつともッ!今すぐッ!
こーゆーことって犯罪だよッ!わかってやってンのッ! 慣れてンのッ?常習者?」
オット君ったら…カッコい~~ぃ ♪♪
まるで老獪な刑事のような、ベテラン取立屋 ♪
しっかり握った〇島〇苗の手からピンクのガラケーをむりやりひっぺがし、取り上げた。
待ち受け画面が 『反町隆』 ←いいシュミだよ (ったく)
※ 〇島〇苗の見た目ーーー身長147㎝、体重63㎏、60代半ば
夫は仕事に行ってて、携帯はここにはない…あした返す。というので、約束の10時より少し前に乗り込んで夫とやらのネイビー色のガラケー (〇苗のと色違いペア♪)
ふたつのガラケーを持って再度、携帯ショップに行った。
長いこと待たされて (担当の男性が本社?と掛け合ってくれてる) ついに
(認知症患者ってことで) ミッキーと赤いハートのラインストーン貼りまくりの携帯ふたつの違約金を免除してもらえることになった。
ったく、シュミいいBBだ ”(-“”-)”
ワタナベさん、ほんとにありがとう。
いつの日か、スマホを買うときはワタナベさんにお願いしますネ ♡