モニターにひっつくようにしてなにか、叫んだオット君。
「どした?」 すると、しっかりコッチ向いて
「なにィあのクスリ、蕁麻疹のクスリだったのッ?」
ヽ(〃□〃)ノハッ 『えにっき』 読んでんジャン!
なにも誤魔化したワケじゃない…、袋に 『頓服薬』 って印刷されてたから
頓服っつったら 『痛み止め』 だと思ってたのッ。
子供の頃 『富山のクスリ』 の引き出し式の箱には 『とんぷく』 が入ってた。
そうそう黄色い袋にほっぺた押さえた痛そうな顔が描かれた 『ノーシン』 もあった♪
そーいえば昔はなんでもかんでも 『とんぷく』 飲まされたっけ。
そーだ!小学校の頃、しょっちゅうおなかが痛かった。 (登校拒否ではない)
そのたびに母は 『虫下し』 を飲ませていた。
それを飲んだあと…痛みが退いたかどうかは記憶にない。
ある冬、ひどい風邪で医者に行った。
(風邪で医者に行ったのは、そのときが初めてかもしれない)
母は (ついでに?) 「これが (私のこと) しょっちゅう腹病みす (る) んだども…どーも虫だど思うだけんともネ〜」
* 訳—この子はしょっちゅうおなかが痛いと言うのですが…虫がいると思うんですけど
「どれどれ (診察) こりゃ慢性盲腸だァ! ンだなァ、どうせ今までガマンしてきたんだから春休みに切っかー?」
というワケで小学校の数年間、盲腸を虫下し飲まされ、宿題のない貴重な春休みを病院で過ごすことになった。